終わりと始まり [トレーニング]
記録 １３時間２２分４１秒 ５７６位
初めてのアイアンマンが終わりました。
苦しみと痛み、自分の心と戦った結果です。
金曜日の朝、早めに家を出て空路長崎へ。
長崎空港で東京から来るＳを待つ時間が１時間３０分もあるので、トライアスロン連合の会員登録を済ませに空港近くの郵便局へトボトボ歩いて行きました。空港のインフォメーションの女性が言うには距離は１キロ少し。丁度良い距離だと思ったのですが、実際には４キロくらいありました･･･。
何とか振込みを済ませて空港に戻ると丁度Ｓも到着しました。
バスで長崎港を経由し、ジェットフォイルで五島福江についた頃には夕方４時ごろになっていました。ちょっとした海外旅行のような遠さです。
ホテルにチェックインし、近くの文化会館で行われていたエキスポ会場の受付へ行くと、トライアスリートがわんさかいます。受付を済ませてナンバーをもらうと、レースが迫ってきていることを実感させられます。
日曜日に体内エネルギーを最大にするためには、金曜日に炭水化物を大量摂取するのが効率的と人から聞いたので、この日は朝から大量のパン、昼にちゃんぽん２杯、夕方にしょうが焼き定食+大盛りご飯、夜にさしみ定食と食べに食べました。土曜日は朝から雨。 トライアスロンはトランジッション（着替え）も競技の一部なので、それぞれのトランジッションバッグをセットし、バイクボトルなどに補給食やドリンクを用意し、バイクを主催者に預けたりしているうちに夕方になり、７時ごろ就寝しました。
当日は朝（夜？）３時半に起床し、食事を済ませたあと、４時３０分ごろ主催者のバスに揺られてスタート地点まで運ばれます。車内は眠さやら緊張やらで静まり返っていたのがとても印象的でした。トランジッションエリアに止められている自分のバイクに空気を入れ、ウェットスーツを着ればスタートの準備は万全。軽くスイムのウォームアップをしながらスタートを待っていると、一般のスタートから３分前にプロ選手がスタートする号砲が。
『あと３分なんだ･･･。』 緊張も最高潮に達し、とてつもない恐怖心と少しの後悔の中レース開始を告げる号砲が鳴り響きました。
心拍数は一気に１６０まで上がり、『落ち着け、落ち着け』と言い聞かせながら、いつもプールで練習しているペースで泳ぎ続けますが、ぶつかられたり、乗ったり乗られたりしながら１時間２９分で何とかスイムをアップしました。
着替えを済ませ、バイクをスタートさせましたが心拍数は１６０を超えたまま治まってきません。２０キロを越えた頃にやっと１５０拍まで落ち着きましたが、同時に左ひざに覚えのある痛みが･･･。２週間前に痛めたひざは完治していませんでした。トラブルの時には落ち着いて対策を考えないと、取り返しのつかないことになります。冷静になって方法を考えました。まず大きなパワーをかけて踏み込むより、回転数でスピードを補うペダリングを意識して何とか１８０キロのバイクを乗り切ることにしましたが、４０キロを少し超えたところで今度は後輪がパンクしていることに気づき、タイヤ交換をする破目に･･･。
『何で俺だけが・・・。』
スイムをあがって何とか５０人くらいは抜いた頃でした。その人たちにも再び抜かれ、さらに後ろから来た集団も見えなくなった頃、１０分弱でパンク修理を終え、何とかレース復帰しました。再びスピードを上げていき、アップダウンの続くコースを痛みをこらえながら劇走していくと、１００キロを越えたあたりから痛みが少しずつ軽くななっていきます。痛みが引くのと同時にＳＲＭが示すペダリングのパワー数値も低下していったのは、疲労による筋力の低下で痛みを引き起こしていたかんせつに無理が掛からなくなったからでしょう。力を振り絞り１８０キロを走りきりました。
ランに入って予定していたスピードまで上げていきますが、体が重く感じられ力が入りません。このまま４２キロ走ると思うと気が遠くなりそうです。スタートして８時間以上経って、体中のバネがなくなってしまっているようです。思い体重と、左ひざをかばい続けた右ももが悲鳴を上げます。ランの予定タイムは４時間３０分ですが、このタイムにこだわり無理をすると走り切れそうも無く、とにかく歩かずにゴールにたどり着くことに目標を定めひたすら走り続けました。
何度も歩きそうになり、何度もリタイヤが頭をよぎりましたが、１キロを４２回積み重ねて、やっとカクテルライトに照らし出されたゴールにたどり着いたとき、今回のチャレンジが終わりました。
今、冷静に振り返って今回のアイアンマンのことを振り返ると、完走した嬉しさよりも競い合えなかった悔しさが残っています。
１１０キロの体重を２５キロ落としましたが、まだまだということです。
今回のことを反省材料に、再びチャレンジするためにプランをはじめることにします。
初めてのアイアンマンが終わりました。
苦しみと痛み、自分の心と戦った結果です。
金曜日の朝、早めに家を出て空路長崎へ。
長崎空港で東京から来るＳを待つ時間が１時間３０分もあるので、トライアスロン連合の会員登録を済ませに空港近くの郵便局へトボトボ歩いて行きました。空港のインフォメーションの女性が言うには距離は１キロ少し。丁度良い距離だと思ったのですが、実際には４キロくらいありました･･･。
何とか振込みを済ませて空港に戻ると丁度Ｓも到着しました。
バスで長崎港を経由し、ジェットフォイルで五島福江についた頃には夕方４時ごろになっていました。ちょっとした海外旅行のような遠さです。
ホテルにチェックインし、近くの文化会館で行われていたエキスポ会場の受付へ行くと、トライアスリートがわんさかいます。受付を済ませてナンバーをもらうと、レースが迫ってきていることを実感させられます。
日曜日に体内エネルギーを最大にするためには、金曜日に炭水化物を大量摂取するのが効率的と人から聞いたので、この日は朝から大量のパン、昼にちゃんぽん２杯、夕方にしょうが焼き定食+大盛りご飯、夜にさしみ定食と食べに食べました。土曜日は朝から雨。 トライアスロンはトランジッション（着替え）も競技の一部なので、それぞれのトランジッションバッグをセットし、バイクボトルなどに補給食やドリンクを用意し、バイクを主催者に預けたりしているうちに夕方になり、７時ごろ就寝しました。
当日は朝（夜？）３時半に起床し、食事を済ませたあと、４時３０分ごろ主催者のバスに揺られてスタート地点まで運ばれます。車内は眠さやら緊張やらで静まり返っていたのがとても印象的でした。トランジッションエリアに止められている自分のバイクに空気を入れ、ウェットスーツを着ればスタートの準備は万全。軽くスイムのウォームアップをしながらスタートを待っていると、一般のスタートから３分前にプロ選手がスタートする号砲が。
『あと３分なんだ･･･。』 緊張も最高潮に達し、とてつもない恐怖心と少しの後悔の中レース開始を告げる号砲が鳴り響きました。
心拍数は一気に１６０まで上がり、『落ち着け、落ち着け』と言い聞かせながら、いつもプールで練習しているペースで泳ぎ続けますが、ぶつかられたり、乗ったり乗られたりしながら１時間２９分で何とかスイムをアップしました。
着替えを済ませ、バイクをスタートさせましたが心拍数は１６０を超えたまま治まってきません。２０キロを越えた頃にやっと１５０拍まで落ち着きましたが、同時に左ひざに覚えのある痛みが･･･。２週間前に痛めたひざは完治していませんでした。トラブルの時には落ち着いて対策を考えないと、取り返しのつかないことになります。冷静になって方法を考えました。まず大きなパワーをかけて踏み込むより、回転数でスピードを補うペダリングを意識して何とか１８０キロのバイクを乗り切ることにしましたが、４０キロを少し超えたところで今度は後輪がパンクしていることに気づき、タイヤ交換をする破目に･･･。
『何で俺だけが・・・。』
スイムをあがって何とか５０人くらいは抜いた頃でした。その人たちにも再び抜かれ、さらに後ろから来た集団も見えなくなった頃、１０分弱でパンク修理を終え、何とかレース復帰しました。再びスピードを上げていき、アップダウンの続くコースを痛みをこらえながら劇走していくと、１００キロを越えたあたりから痛みが少しずつ軽くななっていきます。痛みが引くのと同時にＳＲＭが示すペダリングのパワー数値も低下していったのは、疲労による筋力の低下で痛みを引き起こしていたかんせつに無理が掛からなくなったからでしょう。力を振り絞り１８０キロを走りきりました。
ランに入って予定していたスピードまで上げていきますが、体が重く感じられ力が入りません。このまま４２キロ走ると思うと気が遠くなりそうです。スタートして８時間以上経って、体中のバネがなくなってしまっているようです。思い体重と、左ひざをかばい続けた右ももが悲鳴を上げます。ランの予定タイムは４時間３０分ですが、このタイムにこだわり無理をすると走り切れそうも無く、とにかく歩かずにゴールにたどり着くことに目標を定めひたすら走り続けました。
何度も歩きそうになり、何度もリタイヤが頭をよぎりましたが、１キロを４２回積み重ねて、やっとカクテルライトに照らし出されたゴールにたどり着いたとき、今回のチャレンジが終わりました。
今、冷静に振り返って今回のアイアンマンのことを振り返ると、完走した嬉しさよりも競い合えなかった悔しさが残っています。
１１０キロの体重を２５キロ落としましたが、まだまだということです。
今回のことを反省材料に、再びチャレンジするためにプランをはじめることにします。
2008-06-25 09:34
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コメント(2)
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ゴールの写真を見て感動しました！！！！！！！！！！！！！！
by kazu (2008-06-27 00:50)
長かったからね。
その時は嬉しかったですが、今は悔しい思い出になりつつあります。
by WATASEMAN (2008-06-27 17:51)